皆さま、こんばんは。
今日は長野編の最終回です。

2日目の雨は何処へ、と言うほど晴れ渡り苗木植えが出来そうです。

その前に朝一で源泉掛け流しの内風呂に入り、美味しい朝食を頂きました。
実は昨夜の夕食の際、1人の調子が優れず心配していました。旅の疲れや飲み慣れないワインのせいか湯あたりなのか分かりません。ただ寝る前にレイキヒーリングをしてあげたことが功を奏したのか、朝には温泉に入っていましたから気分も良くなったようです。

実はその彼女、温泉に毎日入るほど大好きなんです。えっ、どこの温泉て気になりますよね。彼女は大分に住んでいて、温泉県ですから毎日でも通えるんですね。温泉マイスターです。

ともあれ、朝食は結構食べていたので一安心です。

そう言えば彼女が夕食を中座した時の仲居さんの心遣いにほっこりしました。そういう宿は後々まで覚えていますよね。清潔さだとか豪華な食事だとかは星の数を見れば分かりますが、ふとしたときの心遣いはプライスレスです。その仲居さんが浴衣を着せてくださったんですよね。仕事と言えば当然のことかもしれませんが、夕食の仕出しもしなければならない中、一切面倒がらずに常に笑顔で接してくれました。旅の1ページに加わる記憶になりました。

さて、いよいよワイナリーの土地へ向かいます。
少し時間をオーバーしましたが、まずは道路との境の法面の花植えです。
200株の花を流れ作業で植えていきます。レーキで雑草を鋤う人、穴を掘る人、花を植える人、水やりをする人に分かれローテーションで作業しました。これは意外にサッサと出来ました。

休憩後は葡萄の苗木植えです。苗木は30㎝ほどでしょうか。2年ものらしいです。穴は既に掘ってくれていたので簡単だと思ったのは誰しもでしょうが、とんでもなかったです。

今回の土地には600本の葡萄の木が植わる予定らしいです。品種は白ワイン用のものだとか。そこから見える山の中腹にも葡萄畑が見えていました。うわぁ、私の植えた苗木が4年後にはワインになると思うとワクワクするとテンションが上がりましたが、実際には私たちが植えたのは1人たった4本だけなんですよ。それでも大変な作業でした。

まず、穴に水を入れ土をこねます。柔らかい粘土のような感じでしょうか。そこに苗木を入れるのですが根っこを持ち、作った土の下へ埋めます。その時の向きが大切です。隣との間隔も計りながら、萌芽の向きが横に向くように植えていきます。その芽が大きくなり葉を付けた時にワイヤーの間を通るようにしなければなりません。そのワイヤーは一直線に2本、縦にも何段かあったような気がしますが、生育したときに剪定しやすいように萌芽の向きを考えて植えるそうです。そして土を半分位被せ、水をやり、ここで横一直線になっているかオーナーが確認します。それがとっても繊細で、道路側に5㎝とか1㎝とか5㎜とか細かく見ながら揃えていきます。その後もう一度土を被せるのですが、その時に苗木が動いてしまうんです。そうするともう一度下の方から向きを整えます。私たちは素人ですから余計に時間がかかるのは納得ですが、繊細なのだと思いました。今徹底して整えておかないと育ったときの手間が増えるわけですからもっともですよね。それを中腰になりながらたった4本ですが、結構な疲労度でした。それを600本。この畑以外にも2箇所あると聞きましたから、相当な労力と体力と時間が必要です。苗木植えの時期も限られているそうですから、本当に頭が下がります。

何よりもすごいなと思ったのは、3年前に決意され、その夢を実行されていること、そしてその夢を共に支えようとしている友だちも素晴らしいなと感心しました。友だちは東京のど真ん中に住んでいます。田舎育ちだと言えども長野への移住を決めるには余程の決意と根性がなければ成し遂げられないでしょう。お家も来年には建つ予定だそうです。

現時点で夢を叶えたわけではないでしょうが、夢を叶えるための行動をされたことに敬意を表すると共に、お手伝いと言ってはおこがましいですが、その一端を担うことができ光栄でした。

そのワイナリーのワインが皆さまに喜んで頂ける日を楽しみにしたいと思います。

 

今日はこの辺で・・・つづく